本研究は、就労継続期間が1年以上で、かつ知的障害のない自閉症スペクトラム障がい者7人に対して半構成的インタビューを実施し、その内容を修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いてカテゴリー化を行い、検討を加えた。 結果として、①診断による開放と不安、②ここまで悪くない、③日陰でやっているなどが挙がり、その解釈からは「フツウでありたい」ために就労を続けていると解釈された。ただし、その就労実態は就労支援という枠の中で非常に厳しく、当事者同士の共感を呼ぶ場を持つとともに、支援者からのフツウの労働評価がなされるなど、現在の支援態勢をより強化することが有用であると理解された。
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