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2013 年度 実施状況報告書

発作性心房細動患者の身体機能とQOL向上目的のリハビリテーションと運動負荷試験

研究課題

研究課題/領域番号 25560250
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関東北大学

研究代表者

森 信芳  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50463790)

研究分担者 上月 正博  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70234698)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード不整脈 / 自律神経機能 / 心肺運動負荷試験 / QOL
研究概要

発作性心房細動患者においては、心房細動発作が運動で誘発される症例とそうでない症例とがある。心房細動発作が運動で誘発されるかどうかについて各種生理検査にて検討されているが、今までのところ安静時での判別は確立していない。安静時あるいは軽度の負荷で運動による誘発の可能性が判別できれば、運動制限を必要としない患者に対して過度の運動制限を行わずにすみ、日常での活動性の向上、ひいては健康増進につながる可能性がある。
発作性心房細動治療目的の入院患者に対して心肺運動負荷試験を行い、そのときの心拍変動を評価する。本年度発作性心房細動を有する症例数が少なく、まだ37症例のみのデータ収集となっている。その中で運動中に心房細動発作を起こしたものは2例であった。
運動負荷試験中の心房細動発作の有無に関わらず、これまでの37例の平均の最高酸素摂取量、嫌気性代謝閾値は低めである。抗不整脈薬による陰性変力作用の影響も否定は出来ないが、心房細動発作への不安感が運動制限になっている可能性も否定できないため、日本人の標準値ではなく、他疾患で抗不整脈薬を服用してる患者との比較が今後必要かもしれないが、何らかの疾患により運動制限が出ているとすると、有意な差がみられないかもしれない。
心房細動発作を起こした2例はどちらも負荷量がかなり多くなってから心房細動となっており、一例は速やかに自然停止、もう一例は停止まで数時間を要したが、自然停止し、薬物的あるいは電気的な除細動は行われなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度発作性心房細動を有する症例数が少なく、まだ37症例のみのデータ収集となっている。その中で運動中に心房細動発作を起こしたものは2例のみである。

今後の研究の推進方策

次年度も継続して評価を行い、併せて初回運動負荷にて心房細動の発作を起こした患者のフォローアップを行う。

次年度の研究費の使用計画

対象となる患者数が過去の実績より少なくなり、検査件数が少なかった。また途中発表できる結果も出なかったため、旅費を使わなかった。
平成26年度請求額とあわせ、平成26年度の研究遂行に使用する予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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