研究Ⅰでは高齢者における筋特性と運動機能および姿勢アライメントとの関連性について検討した。その結果、筋の質の変化は筋力や筋パワーに影響を及ぼすこと、体幹筋の筋萎縮は姿勢アライメントと関連することが示唆された。 研究II では高齢者を対象に運動速度をゆっくりとするスロートレーニングと運動速度を素早くするパワートレーニングを実施し、どちらのトレーニング法が高齢者の筋特性、運動機能、生活活動量および精神心理機能の改善に有効であるかを検証した。その結果、両トレーニングともに筋力や筋特性の改善には有効であるが、筋力以外の運動機能や生活活動量、精神心理機能に及ぼす効果は不十分であることが示唆された。
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