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2016 年度 実績報告書

人工網膜における電気刺激の効率低下のシステム生理学的対策

研究課題

研究課題/領域番号 25560259
研究機関大阪大学

研究代表者

三好 智満  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70314309)

研究分担者 澤井 元  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (20202103) [辞退]
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード人工感覚器 / 人工網膜
研究実績の概要

昨年までの結果に基づき、眼球の強膜上に設置した人工網膜電極からの刺激によって生じる反応を効率的に記録するために、記録のためにこれまで使用していた4×4の16極の皮質電極を分割し、それぞれ2×4個の電極を持つ2枚皮質電極を作成した。麻酔非動化したネコの半球間裂と皮質上面にこの記録電極を設置し光刺激に対する反応から各皮質電極直下の網膜部位対応を調べた。さらに、強膜上の刺激電極の位置をOCTで同定し、網膜血管パターンを手がかりとして、皮質電極の対応部位と重ね合わせた上で、対応部位に着目して電気刺激を行った。網膜電極は強膜上の血管の走行に制限を受けるため、鼻側網膜と耳側網膜の両方にまたがって、しかも中心野からは離れて設置されるため、片側大脳半球からは一部の網膜電極からの入力を受ける。また、半球間裂の皮質電極からは深部の17野の反応が、そして18野の反応が記録された。また、視覚と異なるモダリティとして、体性感覚の入力を受ける3野を選び、刺激用のステンレス製双極電極を設置した。このセッティングの下で、網膜電極を電気刺激し、20Hzおよび10Hzの順応頻回刺激と同時に3野へも同じタイミング頻回刺激を加えて、皮質脳波に与える影響を調べた。その結果、大脳皮質への電気刺激が人工網膜による順応に対して影響を与えると認めることはできなかった。今後、さらに刺激を行う場所、および、刺激のパラメータを変えて確認することが必要と考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 人工網膜によるON細胞とOFF細胞の単一ユニット反応2017

    • 著者名/発表者名
      三好智満
    • 学会等名
      第40回日本神経科学大会
    • 発表場所
      幕張メッセ(千葉県千葉市)
    • 年月日
      2017-07-20 – 2017-07-23
  • [学会発表] 人工網膜による単一ユニット反応:ネコLGNのON細胞とOFF細胞の比較2017

    • 著者名/発表者名
      三好智満
    • 学会等名
      第94回日本生理学会大会
    • 発表場所
      浜松アクトシティコングレスセンターほか(静岡県浜松市)
    • 年月日
      2017-03-28 – 2017-03-30

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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