• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

「家庭用体組成計」を用いたがん治療後リンパ浮腫の自己評価法確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25560264
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関大阪府立大学

研究代表者

西川 智子  大阪府立大学, 総合リハビリテーション学部, 准教授 (00342189)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード乳がん / リンパ浮腫 / 自己管理
研究概要

本研究は乳がん患者に対し、医療用体組成計でインピーダンス指数と筋肉量を定期的に計測することで、リンパ浮腫を発症した患者群とリンパ浮腫を発症しなかった患者群を比較し、インピーダンス指数と筋肉量の変化幅がどの程度以上であればリンパ浮腫を疑い得るのかを解明することが目的である。同時に、家庭用体組成計でも定期的に計測することで、医療用体組成計で計測した値との相関関係を確認し、家庭用体組成計を用いたリンパ浮腫自己評価法確立の可能性を検証する。
本研究計画では次に示す2つの研究を並行して行う。研究1.乳がん治療後の患者を対象に、インピーダンス指数や筋肉量の変化を継続的に追い、リンパ浮腫発症を疑い得るカットオフポイントを解明する。研究2.家庭用体組成計で計測可能な四肢別筋肉量の変化からインピーダンス指数の変化を推察することが可能なことやその感度を解明する。
現在、研究協力施設における乳がん入院患者を対象に継続的なデータ収集を行っている。データ収集の間隔は、術前・術後1週間後・3ヶ月毎である。平成25年3月時点での研究参加者は54名である。研究参加者54名における計測回数の内訳は、1名が5回、7名が4回、15名が3回、25名が2回、5名が1回である。平成25年8月よりデータ収集を開始したが、リンパ浮腫と診断された患者は出ていない。このため、リンパ浮腫発症を疑い得るインピーダンス指数や筋肉量の変化、つまり、カットオフポイントの解明には至っていない。今後も研究参加者を増やし、継続的にデータ収集を行い、早期発見につながる評価尺度となり得るか分析を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

乳腺外科およびリハビリテーション科を有する病院に研究協力が得られた。原則、乳がんの治療目的で入院された患者全例に研究への協力を依頼している。そして、研究参加者には退院後も継続的に外来にてデータ収集の協力を得ている。ただリンパ浮腫を発症した患者がまだでていないため、カットオフポイントを解明するには至っていない。

今後の研究の推進方策

データ数を増やすには、計測機器を追加購入し、多施設共同研究を行うことも検討している。

次年度の研究費の使用計画

申請時には、研究への参加を乳がん患者会に在籍している在宅患者に依頼する予定であった。このため、人件費には、研究参加者への交通費と参加協力費を併せて計上していた。しかし、乳腺外科およびリハビリテーション科を有する病院に入院もしくは外来通院している乳がん患者に協力を得られることとなったため、予算の使用に変更が生じた。
今後は参加協力者の人数を増やすことを目的に多施設でのデータ収集を検討しているため、予算を計測機器の追加購入費用にあてる予定である。加えて、データ入力や整理およびグラフ化など分析に使用できるプログラムをエンジニアに依頼しており、その購入費用にあてる予定である。

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi