本研究では触覚・聴覚系のヒューマンパフォーマンスモデルを構築し、触覚・聴覚反応に基づく視覚障害者へのリアルタイム・フィードバックシステムによる、全盲視覚障害者へのリアルタイム適応型情報保障支援システムの開発を目指した。健常者、健常者の擬似盲および全盲者の協力を得て、剪断力による2.5次元触覚提示法を実装したタッチパネルにて提示された仮想的な形状とアクリル素材で作成した実際の形状のなぞり実験を行い、マグニチュード推定法による内観報告と近赤外光脳機能計測装置(NIRS)による信号量の変化ならびに fMRIの結果とを比較し、触覚感覚の定量化・規格化とさらにフィードバックシステムの試作をおこなった。
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