盲ろう者のコミュニケーション支援のため触覚ディスプレイの基礎研究を行った. (1)冷覚刺激と温覚刺激を同時に提示する際の刺激条件を求めたところ,39℃と20℃の組み合わせが最適と考えた.次に,温冷覚同時刺激による仮現運動の生成率を求めた結果,生成率が約70[%]となり,冷覚刺激のみを用いた場合に比べ有意に高くなった.(2)電気刺激を用いて,冷覚・温覚の知覚される刺激の大きさの制御を試みた.様々な実験条件で試した結果,温覚が強調された場合があったものの,再現率が悪いため,今後の更なる研究が必要となった.
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