インソール上に設置した突起を用いて歩行指導を行う「知覚入力型インソール」(Perceptual Stimulus Insole:以下,PSI)を開発した。突起は荷重位置や体重の移動方向を教示する目的で設置されており,着用者は直感的に動作課題を理解することができる。また,課題を正確に理解できるため,PSIの非着用時においても効果が持続することを確認した。次に,PSI使用時の高齢者の歩容を調査したところ、トゥ・クリアランスや足関節背屈角度が改善し,歩幅の延長が確認された。PSIを用いた動作指導は高齢者の躓き転倒を予防し,継続的な歩容改善を目的とした動作学習用のデバイスとして利用可能と考える。
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