研究成果の概要 |
近赤外分光法(NIRS)は,非侵襲的な頭蓋内酸素化動態同定法として確立されている(Jobsis 1977).我々は動脈血管の機械的な圧負荷により定量的に皮膚血流量を変化させ, 皮膚血流量変化のNIRS信号に及ぼす影響について検討した.その結果,NIRS信号は皮膚血流量変化に依存して変化する. 一方,皮膚血流量の影響はNIRSプローブの送光部-受光部間距離(15-30mm)に依存しないことを明らかにした(Hirasawa et al. 2014).また, これらの知見を用いて, NIRS信号に含まれる皮膚血流量の影響を除去するための分析方法を開発し,その妥当性を示した.
|