研究課題
挑戦的萌芽研究
気功やヨガなどの効果は経験的に知られているが,その効果を実証する科学的根拠に乏しい.本研究は,東洋的身体技法の不可欠な要素である呼吸法が,姿勢の自動的制御を促進するとの仮説を検証した.一般的かつ簡便な呼吸法を考案した.呼吸法の前後の姿勢動揺を測定・分析した結果,呼吸法後に足圧中心軌跡の不規則性が高まった.また,呼吸法後に認知課題と姿勢課題を同時に課す二重課題のパフォーマンスが向上することが示された.したがって,本研究で開発された呼吸法は,姿勢の自動的制御を促進すると結論づけられる.
体育学