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2015 年度 実績報告書

中学校におけるいじめの発生と運動部活動の関連

研究課題

研究課題/領域番号 25560303
研究機関神戸大学

研究代表者

高見 和至  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (50236353)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードいじめ / 中学生 / 部活動
研究実績の概要

本研究では,中学生におけるいじめに関する行動の調査を行っってきた。いじめに関する行動は「した」「された」「傍観」「制止」「サポート」である。また, 対象となるいじめの態様は,「仲間はずれ・無視」「からかい・悪口」「軽度の暴力」「重度の暴力」「金品被害」「ネットいじめ」の6つである。中部地方の都市近郊に位置する31の中学校の1~3年生合計10175名に対して,第2学期中に経験したいじめに関する行動の頻度を回答させた。頻度の回答は,「まったくない」―「週に何回も」の5段階のリッカート尺度を用いた。サポートの3つ「挨拶」「慰め」「進言」は経験の有無で回答させた。「仲間はずれ・無視」や「からかい・悪口」の被害を受けた割合は,他の態様よりも高かった。また,「金品被害」や「ネットいじめ」の被害経験率は10%未満であった。性差と学年差は多くの行動で有意であった。ほとんどの行動において学年上昇とともに頻度が減少していた。約40%の生徒が傍観や制止の経験を有していた。6つの態様間の相関は中程度もしくは高い値をみせた。また,6つの態様ごとに4つの行動の関連をみると,弱から中程度の正の相関が認められた。本研究の結果は,いじめる側といじめられる側の入れ替わりが中学生において日常的であることを明らかにした。また,加害生徒だけでなく被害を受ける生徒も,傍観や制止の経験を有していることが分かった。これらのことは,中学生のいじめが複雑な諸相を有していること,またいじめに関する行動の一つを改善することが防止に繋がる可能性を示唆している。

備考

雑誌論文について,現在,原著論文を学会誌に投稿中である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 学校メンタルヘルス2016

    • 著者名/発表者名
      高見和至
    • 雑誌名

      中学生における“いじめ”に関する行動の諸相-「された」「した」「傍観」「制止」「サポート」の行動頻度と関連-

      巻: 19-1 ページ: 未定

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 中学生における“いじめ”に関する行動の諸相:第2学期中に体験した「した」「された」「傍観」「制止」「サポート」の行動頻度2015

    • 著者名/発表者名
      高見和至
    • 学会等名
      日本心理学会第79回大会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場(愛知県名古屋市熱田区)
    • 年月日
      2015-09-22 – 2015-09-24
  • [学会発表] 中学生におけるいじめの発生と運動部活動:いじめに関する行動頻度の運動部所属の有無による比較2015

    • 著者名/発表者名
      高見和至
    • 学会等名
      日本体育学会第66回大会
    • 発表場所
      国士舘大学世田谷キャンパス(東京都世田谷区)
    • 年月日
      2015-08-25 – 2015-08-27

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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