カフェ型ヘルスコミュニケーションの参加者にどのような学習プロセスが起きているか探索した。カフェ参加者189名の事後アンケート記述の質的分析から「視座の変容」や「自己省察」など変容的学習に関する概念が抽出された。その結果をもとに、変容的学習等の概念に関する計72項目からなる質問紙を作成しウェブ調査を行い、共分散構造分析によって分析した。141名のデータから(有効解答率39.5%)、対話において「多様な価値観と遭遇」したり「当事者のナラティブ」を聴くことで参加者に「自己省察」や「パースペクティブ変容」などの変容的学習が起きていた。その結果、専門職の「患者・利用者への意識変容」などにつながっていた。
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