研究課題/領域番号 |
25560349
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
島津 明人 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80318724)
|
研究分担者 |
川上 憲人 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90177650)
宮本 有紀 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10292616)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | CREW / 心理学 / ワーク・エンゲイジメント / 産業保健 / 人間関係 / ストレス |
研究実績の概要 |
本研究では,カナダで新しく開発されたCREW(Civility, Respect & Engagement at Work)プログラム(職場の人間関係の向上(=同僚に対する丁寧さと尊重の促進)を通じて,職場の活性化を図ることを目的としたプログラム)に関して,(1)日本版CREWプログラムの開発,(2)日本版CREWプログラムの内容と構成について,日本の職場での適用可能性の検討,(3)日本版CREWプログラムの実施効果の検討,の3点を目的としていた。平成26年度では,主に次の2点について成果を得た。 (1)カナダよりコーディネーターを招へいし,対象職場の支援において必要なスキルの習得の機会を持った。また,カナダより入手した支援ツールキットを翻訳したうえで教材作成会議を実施し,日本の職場に合わせて充実強化した日本語版ツール集を作成した。 (2)CREWプログラムを某大学病院の2つの病棟を対象に実施した(2014年9月~2015年2月の6か月間)。セッション開始前,開始3か月後,終了直後,終了1か月後の4回にわたり質問紙調査票を実施し,その結果を解析することで介入効果を検討した。中間解析の結果,参加者の大部分を占める看護職において,ワーク・エンゲイジメントの得点がセッション開始前に比べて上昇する傾向が認められた。 今後の課題として,終了1か月後のデータも含めた解析により介入効果をより詳細に検討すること,本介入研究での実践上のノウハウを蓄積し他職場に展開するための準備を行うこと,の2点を挙げることができる。
|