鍼灸(acupuncture)とは、身体に鍼や灸を用いた刺激を与えることで、多様な疾病への治療的な介入や健康増進 を可能とする東洋医学の中心的な医療技術である。 本研究では、鍼灸がヒトの認知機能やストレス反応の神経機構に及ぼす影響について近赤外線分光法 (NIRS: near-infrared spectroscopy)を用いて検討し、鍼灸が認知機能やストレス反応に関与する前頭前野の活動パターンを変化させることを明らかにした。本研究成果により、脳神経科学と東洋医学を融合した新しい研究分野が生まれ、臨床医学にも大きく貢献するものと思われる。
|