研究課題/領域番号 |
25560363
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
成松 宏人 山形大学, 医学部, 准教授 (50524419)
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研究分担者 |
中田 善規 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (60287018)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 予防医療 / 経営工学 / ゲノム解析 / 公衆衛生学 |
研究概要 |
高畠ゲノムコホート研究、研究協力者約1,500人のベースライン時の臨床疫学データを取得し、このデータを使用して、インプットとして一日当たりの摂取カロリー(逆数として扱う)及び運動量(kcal換算)、アウトプットとしてBody Mass Index (BMI)(逆数として扱う)を設定したDEA解析を実行した。その結果、個人毎の体質を表す合成効率値の算出が可能であることを確認した。 さらには、DEA解析によって算出された効率性データが、outputであるBMIと相関することや肥満関連遺伝子FTOのSNPのvariationに関係することも確認した。これにより、このDEAモデルが、肥満予防のために適応でできる可能性があることが明らかになった。また、genome-wide association studyによって得た網羅的SNP情報を用いた解析を行うための、imputation などのデータ準備を行った。 平成26年度にはこのデータを使用した詳細な効率性データの評価が可能になる。 また、平成26年度肥満を対象とした予防介入研究(たかはたげんきプロジェクト)の副次的評価項目としてDEA解析によって算出された効率性データを評価することを設定した。(主要評価項目はBMI)この研究によって、DEAモデルの予防医療応用プログラム作成への足ががりが構築されることが期待される。 このように、本年度の解析によって、DEAモデルの予防医療応用の実行可能性が示された。この結果をもとに平成26年度は予防医療プログラムを作成し、予防医療応用モデルの構築を目指していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
次年度以降必要なDEAモデルの実行可能性の検証が完了したため。
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今後の研究の推進方策 |
GWASデータを使用して、DEA解析によって算出された効率性データがgenetic riskに相関するかどうかを検討する。 また、副次的評価項目設定してある、平成26年度に実施する肥満を対象とした予防介入研究(たかはたげんきプロジェクト)のデータによりDEA解析を行い、介入効果と効率性データとの関係を検討し、最終年度の介入研究につなげる。
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次年度の研究費の使用計画 |
モデル解析の結果の論文化および学会発表が次年度にずれこんだため。 次年度に主にはモデル解析の結果の論文化および学会発表に必要なデータマネージメンとおよび解析費用、論文作成関連費として使用する予定である。
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