食事、睡眠、身体運動の時間帯が、心臓自律神経系活動の24時間リズム、抑うつ症状、気分に及ぼす影響を検討した。その結果、交代制勤務者では、朝食の摂取時刻が遅い人ほど、心臓自律神経系活動の24時間リズムが後退し、抑うつ症状を有する可能性が高まることが認められた。また、摂食時刻を遅らせると、睡眠―覚醒サイクルの24時間リズムが後退し、抑うつ気分のレベルが一時的に増加することが示唆された。これらの結果から、夜勤を含む交代制勤務者では、朝食時刻の遅れを防ぐことで、体内時計の位相後退、抑うつ気分等の増加を防ぐことができる可能性があると考えられた。
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