研究代表者・小川は、化学物質による、個体レベルでの疲労軽減や酸化的ストレスに対する防御を検討した結果、ポリアミンの経口投与によって簡便に、トレッドミルでの運動による疲労を軽減したり、抗がん剤による細胞障害を抑制する条件を見い出し、「抗疲労薬および抗疲労食品」および「心臓保護薬」の特許2件を出願した。また、ヘム代謝を調節する物質による新たな作用メカニズムの、「原虫感染症治療又は予防薬」の特許権を、研究代表者・小川が単独の特許権者として取得した。これらは、抗疲労作用や感染症予防を含む生体防御の新たな研究基盤となる成果である。
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