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2013 年度 実施状況報告書

超音波画像テクスチャを用いた筋疲労の評価

研究課題

研究課題/領域番号 25560369
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関九州大学

研究代表者

村木 里志  九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 准教授 (70300473)

研究分担者 福田 修  独立行政法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員 (20357891)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード疲労 / 超音波 / 筋
研究概要

筋を超音波エコーによって撮影すると、その筋の画像には模様や濃淡がみられ、すなわち画像テクスチャが得られる。本研究ではその画像テクスチャに筋の状態を反映する情報が含まれていると考え、筋疲労を起こすような筋収縮活動を行わせた場合、筋の超音波画像テクスチャにどのような変化がみられるかを検討した。
被験者は手指、前腕の筋骨格系の疾患がないの成人男性10名であった。被験者は等尺性筋収縮条件および等張性筋収縮条件の2つの実験に参加した。いずれの条件も、座位姿勢をとり前腕をアームレスト上にのせ、DIP関節に錘を吊るした。前腕内部の筋を撮影するため、筋収縮に影響を与えない範囲で、手首と肘部をベルト等で固定した。等尺性収縮条件の場合は関節を動かさず、錘を下げないように維持させた。等張性収縮条件の場合は一定のリズムで錘を挙上させた。その負荷(錘の質量)は、3分程度で筋が疲労困憊し、課題を遂行できなくなるように調整した。両条件とも、負荷を一切与えない安静状態を測定し、その後に筋収縮課題(約3分)を行った。その後、回復期間(15分)を設けた。筋収縮課題前後および回復後に示指伸筋の筋横断面画像を撮影し、形状および中心部の画像テクスチャの計測・解析を行った。画像テクスチャの解析においては濃度ヒストグラム法、濃度差分レベル法、空間濃度レベル依存法を用いた。
その結果、筋厚は両条件とも有意な増加を示した。画像テクスチャの特徴量においては、運動開始後でなく、時間が経過してから有意な変化が認められた。また、筋収縮様式によって異なる変化を示した特徴量も認められた。これらの結果より、画像テクスチャ特徴量が筋疲労の指標になり得る可能性が示唆された。今後は、筋中の生理応答と画像テクスチャ特徴量の変化との関連性を検討する必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定していた実験が終了したため。

今後の研究の推進方策

当初の予定通りに進める。

次年度の研究費の使用計画

本研究では高額な超音波エコー装置を使用しており、修理費が高い。そのため、故障などに対応できるよう、初年度は経費の使用を抑えた。
平成26年度は肩こりの症状の有無と、超音波エコー画像のテクスチャ特徴量との関係性を検討する。前年度と比べ被験者数が多くなるに加え、画像テクスチャの解析数が増える。そのため、平成25年度の予算は人件費に回す。
また、平成25年度の研究成果を国内外で発表するための旅費として使用する。

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公開日: 2015-05-28  

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