研究課題/領域番号 |
25560379
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
藤田 聡 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (80451863)
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研究分担者 |
浜岡 隆文 東京医科大学, 医学部, 教授 (70266518)
家光 素行 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (90375460)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 筋肥大 / レジスタンス運動 / 筋タンパク質合成 / サルコペニア |
研究実績の概要 |
加齢に伴うサルコペニア予防にはレジスタンス・トレーニングが有効だが、トレーニングに対する骨格筋の肥大率には個人差が存在する。単回のレジスタンス運動は筋タンパク質の合成を運動後2から3時間後には増加させるが、この単回刺激に対する身体応答の個人差が長期的な筋肥大率の違いを引き起こす原因となっている可能性が高く、血中の成長ホルモン、IGF-1、性ステロイドなどの血液バイオマーカーの応答が注目されている。本研究の目的は、高齢者を対象とし、長期的な運動介入により骨格筋量の増加が高い群(ハイレスポンダー)と低い群(ローレスポンダー)に焦点を当て、一過性の運動に対する応答を、血中因子の網羅的解析にて調査し、レジスタンス・トレーニングによる筋肥大の個人差のメカニズムを解明することである。今年度は成人男性を対象として、血中および筋組織中のマイクロRNA(miRNA)に焦点を当て、解析を行った。800種類のmiRNAを網羅的に解析する手法を用いて、トレーニングによる筋肥大が顕著だったハイレスポンダー群と、筋肥大率が低かったローレスポンダーの二群の比較を行った。単回のレジスタンス運動および長期的なトレーニングの前後における血液・筋組織において、800種類のmiRNA解析を行った。その結果、その結果、筋中の17個のマイクロRNA(miRNA)が安静時において、また23個のmiRNAが一過性の運動において2群間で有意に異なることが示され、miRNAレジスタンス運動による筋肥大の応答性を事前に予測する因子となり得ることが示された。
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