暴力・貧困・社会的排除の脅威に晒された脆弱な子どもへアプローチするとき「子どもの安全保障」の視角が有効である。第1は「子どもの権利」に基づき、権利保持者である子どもが剥奪された権利を請求できるようなエンパワーメントと、子どもの権利条約の締約国が義務を履行できるような政府の能力強化である。第2に「恐怖からの自由」へ向けて、子どもを暴力から保護するために、二つの選択議定書を基盤とした平和の探求である。第3に「欠乏からの自由」へ向けて、子どもが貧困から抜け出せるように、持続可能な開発目標の達成である。最後に、すべての子どもが「尊厳をもって生きる自由」を享受できるインクルーシブ社会をつくることである。
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