生細胞ベースヒストン修飾プロファイル解析法を用いて、選択的なヒストン修飾変化を引き起こす化合物を海洋無脊椎動物から探索し、それらが幹細胞分化に与える影響を解析した。 スクリーニングの結果、ヒストン修飾をひとつもしくは複数変動させうるサンプルが多数認められた。そのうち、H3K9アセチル化を誘導する活性本体としてヒストン脱アセチル化酵素阻害剤として知られるpsammaplin Aが同定された。Psammaplin Aは胚様体形成において中胚葉および内胚葉への分化を促進した。また海綿Mycale sp.から強力なHDAC1阻害活性ならびに神経分化阻害活性を有する画分を見出した。
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