本研究ではイオンチャネル型グルタミン酸受容体 (iGluR) のゲーティングメカニズムの解明に役立てることを目的とし海洋天然物ダイシハーベイン (DH) のプローブの合成化学的開発を試みた。具体的には、出発原料にD-riboseを用いて、まずそのアノマー位にビニル基を導入し、それに対するジヒドロキシ化を行った。アミノ酸側鎖は、アルデヒドに対するHWE反応によりエナミドを得たのちにBophozを用いた不斉水素化により構築した。本研究ではプローブの比較対照に用いるための類縁体の保護体までを得ることができた。また、研究分担者の酒井はマウスを用いた合成化合物の活性評価法の予備的な検討を行った。
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