研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究は第二次世界大戦の記憶に焦点を当て、それが長崎において、公的な歴史叙述ではなく、社会の周縁部においてどのように表象され、共有されているかを明らかにすることを課題としている。主として軍艦島の記憶、原爆被災の記憶、神ノ島の記憶において第二次世界大戦期がどのように位置づけられているかを取り扱う。方法としてはメディアテクストの分析とフィールドワークを組み合わせる。主たるフィールドは長崎に設定するが、比較対照のために満州の記憶も取り上げる。これによって、長崎をフィールドとした記憶研究が、東アジアの近現代史の捉え直しに資することを示す。
日本思想史