平成27年度は下記の項目の調査をおこなった。 農業生産性評価:トウモロコシの生産性を評価するための調査をおこなった。坪狩りによる収量調査の結果、対象村落におけるトウモロコシの収量は2.9t/ha(風乾重)であった。 食の外部依存性の評価:インタビューと参与観察から、主食であるコムギとトウモロコシについては自給をおこなっていた。副食については、①.雨季の天水に依存し保存のきく作物(トウモロコシやマメ類)栽培および野菜野菜栽培と、②.乾季の灌漑水を利用した野菜栽培をおこなうことで入手していた。しかし、副菜についての自給率は低く、市場で購入する世帯が多いようであった。また、調味料や嗜好品についてはおおむね市場で購入していた。 社会ネットワーク構造の解明:対象村落は4つのコミュニティから構成されていた。それぞれのコミュニティで、グループディスカッションをした結果、他コミュニティと婚姻関係を持つことはなく、近隣村落の同コミュニティから配偶者をもらっていた。
|