研究課題/領域番号 |
25570015
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 総合地球環境学研究所 |
研究代表者 |
蒋 宏偉 総合地球環境学研究所, 研究部, 外来研究員 (50436573)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 住血吸虫症 / 排便行動 / 加速度計 / 小型GPS / ラオス / 中国 |
研究概要 |
平成25年度、ラオス及び中国洞庭湖流域の住血吸虫症流行地域を中心として、現地のフィールド調査を実施したほか、GPS及び加速度計データ処理と分析用のソフト開発も行ってきた。ラオスでは、メコン住血吸虫病基本情報を得られ、現地住民を対象とし、排便行動の現場調査を試みた。現場調査の結果は、GPSと加速度計併用の排便行動調査法の有効性を示した。また、2つの改善点を確認できた。第一に、現地住民とのコミュニケーションの向上;第二に加速度計防水能力への工夫。中国では、主に現地住血吸虫の基本情報を収集した。今後、現地研究者に調査方法を提供し、地元の研究機関主導の調査を促進する予定である。ソフトの開発において、現地の調査データを用いて、VBA言語で、加速度計の動作記録と排便行動の関係及び推定用のアルゴリズムを更に発展させた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究全体はほぼ順調に行ってきたが、中国の調査はやや遅れている。日中関係の影響もあるが、更に時間をかけて、現地の研究者、住民及び政府当局に、住血吸虫症のコントロールにあたって、排便行動調査の必要性を説明しないといけない。そして、人間以外の主たる感染源である牛の調査方法の開発にも、さらなる時間を費やさないといけない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度は主な計画は、以下のように考えている。第一に、現在の調査方法を改善し、さらなる実験調査で、有効性を検証する;第二に、データ処理及び分析用のソフトを完成し、実践レベルを目指す。第三に、方法論の確率及び推進を中心とする論文の作成;第四、動物排便調査方法を検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
政府許可が遅れたため、中国で実施する予定の調査は予定より遅れていた。 引き続き、今年度で、現地関係研究者の協力で、中国で調査を実施する予定である。
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