研究課題
挑戦的萌芽研究
過去の栄光を形象化し永続化しようとする記念碑のうちに危険性や欺瞞性を感じ取り、それに対して正面から異議申し立てを行ったのが「対抗的モニュメント」のプロジェクトである。日本のパブリックアートが「屋外彫刻」的な色彩を色濃く残しているなかでも、1990年代以降のプロジェクトに関しては、その場所に特有のものや1回的な出会いを積極的に反映させたものも見うけられ、従来型モニュメントに対するオルタナティブな企てとして、広義の対抗的モニュメント性が認められる。
哲学・倫理学