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2013 年度 実施状況報告書

近代日本における優生学受容の思想的背景と優生学の重点化・優位化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25580021
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関東日本国際大学

研究代表者

本多 創史  東日本国際大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (40528361)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード進化論 / 優生学 / 近代日本 / 思想史 / 社会思想
研究概要

本研究の目的は、近代日本における優生学の輸入と定着の過程を明らかにすることにある。そのため、三つの柱を立てている。①明治期における進化論の輸入と定着についての調査②大正期における社会衛生学の輸入と優生学の導入過程の調査③昭和初期における生理学者や公衆衛生学者の思想と行動の調査。これらのうち、①をすすめる前提作業として、西洋における進化論の展開と優生学の展開過程を明らかにする必要があり、本年度は、まず西洋思想史における人間と動物の位置づけにかんする文献研究、および近代以降のイギリスにおける優生学の展開過程を調査した(ゴルトンおよびカール・ピアソンの著作・講演パンフレット等を収集すると同時に、その一部を翻訳した)。
また、②について既に収集済みの資料を基に仮設を立てた。さらに③にかんする資料を網羅的に収集した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

大正期における優生学の輸入について明らかにする予定であったが、西洋における進化論と優生学の成立についての調査に時間がかかったことと、昭和初期における公衆衛生学者の思想と行動の分析を並行しておこなったために、前者の作業に若干の遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

明治期における進化論の輸入過程、大正期における優生学の輸入過程について、引き続き調査をおこなう予定である。

次年度の研究費の使用計画

当初は、西洋の進化論および優生学の展開過程について、現地ドイツに赴き調査する予定であったが、国内における文献収集を優先させたために、旅費として計上していた予算の一部を使用しないこととなったため。
次年度は、イギリスおよびドイツに文献調査と資料収集に赴く予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] カール・ピアソン「ダーウィニズム、医療の発達、そして優生学(医学専門家への講演)」2014

    • 著者名/発表者名
      本多創史
    • 雑誌名

      東日本国際大学福祉環境学部紀要

      巻: 10巻 ページ: 79、90

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「厚生事業への合流および断種(優生思想)の受容の一局面―戦時期竹内愛二のケースワーク論」2013

    • 著者名/発表者名
      本多創史
    • 雑誌名

      社会事業史研究

      巻: 第44号 ページ: 109-126

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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