本研究は、「コミュニティによる共有資源管理」という観点から、民俗芸能・民間伝承、コミュニティアートなどを包括的に「コミュニティの文化的共有資源」と捉え、それをコミュニティの人々自身が持続的にマネジメントし、コミュニティの持続可能性のための資源として活かすための条件を、実践的な見地から明らかにすることを目的としていた。その結果、文化的共有資源の持続可能性のためには、ローカルなコミュニティと、(ローカルなコミュニティに対する)外部のコミュニティが、文化的共有資源を媒介として協働することの必要性が明らかになった。
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