まず、仁和寺所蔵古活字を中心に基本データベースを作成し、この活字と、仁和寺で印刷された心蓮院版『倭玉篇』の影印本・国会図書館本・天理図書館本各版の使用活字とをコンピュータ上で比較・照合できるようにした。このデータベースはGT活字番号で当該の漢字・仮名活字を特定できるので、心蓮院版以外の古活字本に使用された活字の相互比較や照合にも利用できる。このデータベースを基盤にし、他の残存する古活字データを入力することで残存古活字の総合データベースが構築できるのみならず、古活字本の印影を入力することで、残存しない古活字のデータ構築も可能である。
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