研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究は、皇室郊廟祭祀における祭礼歌の歌詞である郊廟歌辞について、特に初盛唐時期に制作された歌辞群を読解・分析することにより、その文学的特質、および制作当時における政治・学術との影響関係について考察するものである。この研究により、従来文学研究の対象としてほとんど等閑視されてきた郊廟歌辞の基本的テキストである『楽府詩集』の本文批判を行い、また玄宗開元13年に執りおこなわれた封禅儀に関わる楽府歌辞について、その措辞や発想の拠り所を明らかにできた。
中国文学