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2013 年度 実施状況報告書

社会への実践的還元を目指した日本語テクストの批判的談話分析基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 25580084
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関東北大学

研究代表者

名嶋 義直  東北大学, 文学研究科, 准教授 (60359552)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード批判的談話分析 / 新聞記事 / 新聞記事の見出し
研究概要

総合的に見て,計画よりもすぐれた研究の成果を得ることができた。年度始めは,当初の計画に基づき,批判的談話分析に関する理論的なレディネスを高めた。その後,言語学的視点による「第一期:個別的分析1」として,新聞記事の分析を行い,9月にインドのニューデリーで開催された国際語用論学会(IPrA)でポスター発表を行い,フィードバックを受けて研究を更に深化させた。次に,その研究で取り出した理論的枠組みを基に,「第二期:個別的分析2」として,新聞記事の見出しを分析し,ベトナム大学で開催された国際シンポジウムで口頭発表を行った。インドのニューデリーで開催された国際語用論学会(IPrA)時に複数の研究者と意見交換を行う機会があり,そこから図書共同執筆の計画が生まれた。そこで,「第二期:個別的分析2」の内容を更に発展させたものを出版すべく現在執筆中である。出版は2014年11月になる予定である。2月には日本語教育の研究会で批判的談話分析と読解教育とを結びつける論考の発表を行った。また,次年度の研究の進展を目指し,2014年7月と8月に開催される2つの国際会議に発表の申し込みを行った。7月開催のものはパネルセッションが,8月開催のものはすでにポスター発表が採択され,現在研究を進めているところである。さらに,偶然ではあるが出版社より原稿執筆の依頼を受け,2014年6月締め切りの論文を執筆中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

当初立てた2013年度の計画はすべて達成できた。それに加え,予定にはなかった国際シンポジウムで口頭発表を行うことができ,研究を深めることができた。その上,本来は2015年度に,研究の最終的なまとめとして行う予定であった出版計画が,内容こそ異なれ,2冊の図書(共同執筆)という形で実現する運びとなった。また,2014年度には2つの国際会議でパネルセッションとポスター発表を行うことが決まっている。

今後の研究の推進方策

2014年度は,当初の計画通り「非言語学的視点」からの研究を行う予定である。具体的には,一般人を対象に調査を行い,読解における着目点などを明らかにする。その成果を学会などで発表する予定である。現時点すでに7月にシドニーで開催される日本語教育国際研究大会でのパネルセッションが,8月にインドネシアのバリで開かれる第二回アジア平和会議でのポスター発表が予定されている。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 福島第一原子力発電所事故に関する新聞記事報道が社会にもたらす効果について2013

    • 著者名/発表者名
      名嶋義直
    • 雑誌名

      第二回国際シンポジウム ベトナムにおける日本語教育・日本研究ー過去・現在・未来ー 紀要

      巻: 第二回 ページ: 247-260

    • 査読あり
  • [学会発表] How Do People Read a Newspaper Articles?2014

    • 著者名/発表者名
      NAJIMA Yoshinao
    • 学会等名
      Second Asia Future Conference
    • 発表場所
      Udayana University, Bali, Indonesia
    • 年月日
      20140821-20140825
  • [学会発表] 日本研究と読解教育との橋渡し―社会的なテクストの潜在的有益性―2014

    • 著者名/発表者名
      名嶋義直,他2名
    • 学会等名
      SYDNEY-ICJLE 2014 日本語教育国際研究大会
    • 発表場所
      University of Technology Sydney, Sydney, Australia
    • 年月日
      20140710-20140712
  • [学会発表] 語用論・批判的談話分析から見えてくるもの ― 読解教育への展開を視野に ―2014

    • 著者名/発表者名
      名嶋義直
    • 学会等名
      沖縄県日本語教育研究会 第 11 回大会
    • 発表場所
      琉球大学
    • 年月日
      20140222-20140222
  • [学会発表] 福島第一原子力発電所事故に関する新聞記事報道が社会にもたらす効果について2013

    • 著者名/発表者名
      名嶋義直
    • 学会等名
      ハノイ大学主催第二回国際シンポジウム
    • 発表場所
      Hanoi University,Hanoi,Vietnam
    • 年月日
      20131015-20131015
  • [学会発表] Critical Discourse Analysis of Newspaper Articles about the Fukushima Nuclear Power Plant Accident - How the Power is Going to be Maintained -(poster presentation)2013

    • 著者名/発表者名
      NAJIMA Yoshinao
    • 学会等名
      International Pragmatics Association 13th Conference
    • 発表場所
      India Habitat Centre,New Delhi, India
    • 年月日
      20130908-20130913
  • [図書] 言語学者,3.11原発事故後のメディア言語を斬る2014

    • 著者名/発表者名
      名嶋義直,他5名
    • 総ページ数
      掲載決定
    • 出版者
      ひつじ書房
  • [図書] 日本語語用論フォーラム2014

    • 著者名/発表者名
      名嶋義直,他10名前後
    • 総ページ数
      掲載決定
    • 出版者
      ひつじ書房

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公開日: 2015-05-28  

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