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2013 年度 実施状況報告書

危機言語継承教育に対する日本語教育の方法の適用―沖縄語を対象として―

研究課題

研究課題/領域番号 25580088
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関東京外国語大学

研究代表者

花薗 悟  東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 准教授 (40334453)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード危機言語 / 沖縄語 / 沖縄方言 / 琉球語 / 琉球諸語 / 日本語教育
研究概要

本研究は実践・研究の長い歴史があり、教授法・教材なども整備されている日本語教育の方法論を用いて、系統が同じで構造も類似している沖縄語の初級教科書を作成することにある。2013年度は基礎的作業として以下のことを行った。
(1)数種の日本語教科書から文型・語彙と提出順序をデータベース化した。
(2) (1)で整理した日本語教育でもちいられる文型・語彙を参考にしながら初級沖縄語教科書のための文型を設定し、文法解説を執筆した。文法解説は、項目を執筆しながら提出順序が適切になるように入れ替えるという往還作業を行いつつ、また作成した例文などをインフォーマントにチェックしてもらいつつ(昨年度は合計4回の出張を行った)、執筆を進めた。その過程で、日本語教育の方法論をもちいることの有効性が確認できた。その中で沖縄語の文法や音韻論についていくつかの研究課題がみえてきたが、2つほどのテーマついて論文の執筆をこころみ、そのうちのひとつを発表することができた((3)を参照)。2014年度は引き続き会話文と練習問題を作成し、初級用沖縄語教材として完成させる予定である。
(3) ①研究の背景や執筆中の教科書の文型について概観したもの、②執筆の過程で生じた問題意識から沖縄語の「ティ形」について考察したものの2つの論考を発表した(いずれも2014年3月)。また、2014年6月に行われる日本言語学会春季大会でポスター発表を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

日本語教科書の文型調査、沖縄語教科書のテキストの文型の策定、文法解説の執筆などほぼ計画どおりに進んでいる。

今後の研究の推進方策

応募時に計画した研究スケジュールに従って研究を継続する。今年度は会話文と練習問題を作成し、インフォーマントと相談しながら改訂していく。昨年度執筆した文法解説も書き改めていきたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 「現代首里方言」動詞のティ形について2014

    • 著者名/発表者名
      花薗 悟
    • 雑誌名

      『東京外国語大学留学生日本語教育センター論集』

      巻: 40号 ページ: 161-167

  • [雑誌論文] 日本語教育の方法論を適用した初級沖縄語教科書について2014

    • 著者名/発表者名
      花薗 悟
    • 雑誌名

      『日本語・日本学研究』

      巻: 4号 ページ: 111-130

    • 査読あり
  • [学会発表] 沖縄語の語頭声門破裂音の機能負担量

    • 著者名/発表者名
      花薗 悟
    • 学会等名
      日本言語学会
    • 発表場所
      法政大学

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公開日: 2015-05-28  

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