本研究は、日本の北海道の地方の公立小学校3校に通うL1が英語である読み手を対象とし、L2が日本語というコンテクストでの発展的な単語認知の問題を扱った、著者が2年にわたって取り組んだ探索的研究である。本研究により得られた主な知見を以下に示す。 (a)若年学習者では、L1である英語からL2である日本語でのリーディングへの潜在的な言語間影響が見られる。(b)生徒の日本語熟達度が上がるにつれて、この影響は減少する。(c)さらにL1である英語でのリーディングにおける当初の熟達度は、L2である日本語のリーディングの熟達度に影響する。
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