• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

日本語学習者データマイニングのための既存ツール評価とマニュアル設計

研究課題

研究課題/領域番号 25580109
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関金沢大学

研究代表者

松田 真希子  金沢大学, 国際機構, 准教授 (10361932)

研究分担者 林 良子  神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (20347785)
渡部 倫子  広島大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (30379870)
金田 純平  国立民族学博物館, 文化資源研究センター, 研究員 (10511975)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードデータマイニング / 学習者コーパス / テキストマイニング / LDA / トピックモデル / 日本語教育
研究概要

本研究は日本語教育向けデータマイニンクツールの開発を将来構想に据えつつ、データマイニングの日本語教育への応用方法について幅広く検討すると共に、既存ツールのカスタマイズと活用マニュアルの設計を行うものである。
大きく三つの事業(1)音声マイニング(2)テキストマイニング(3)応用化検討+マニュアル設計にわけて進められ、25年度は主として要素技術の開発を含む基礎研究と(1)音声マイニングについての研究を推進した。
(1)の音声マイニングについてはまず学習者データの収集から着手した。中国語母語話者の読み上げデータ120名分のデータ収集を行った。次に、音声マイニングは未だ実用化されている技術が開発されていないことから、要素技術の開発に着手した。ATRの波多野博顕氏並びに石井カルロス寿憲氏の研究協力を得て、学習者音声をjuliusとpythonにより文節と音素の自動ラベリングを行った後、音声の自動評価を行う要素技術の開発を行った。現在はシステム評価のため、人手評価の情報を収集し、自動評価の値との一致を測っている段階である。
(2)のテキストマイニングについては電気通信大学の植野真臣氏、加藤嘉浩氏の協力を得て、トピックモデルを応用した学習者データマイニング技術の開発が進行中である。
(3)の応用化検討については、加藤嘉浩氏がLDAを用いたレポートの推薦システムを実装し、このシステムを用いて,レポート作成支援などの利用可能性について検討中である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

情報処理の研究者3名の協力を仰ぐことができたため、当初は既存ツールの応用とカスタマイズからマニュアル作成をすることを主目的にしていたが、要素技術開発から着手することができた。また、その要素技術の開発においても成果が期待できる状態である。

今後の研究の推進方策

要素技術の開発と同時に評価データとなる学習者コーパスの収集を進める。同時に既存ツール評価についても検討をすすめるとともに、教育への幅広い応用可能性を記したマニュアル作成を進める。

次年度の研究費の使用計画

物品購入において当初計画していたもので別の物品が確保できたため
今年度計画において謝金として利用する予定

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] 聞き手配慮要素からみた超級日本語話者の発話の特徴2014

    • 著者名/発表者名
      宮永愛子・松田真希子
    • 雑誌名

      日本語・日本語教育研究

      巻: 5 ページ: 印刷中

    • 査読あり
  • [学会発表] 二格深層格の定量的分析

    • 著者名/発表者名
      松田真希子, 森篤嗣, 川村よし子, 庵功雄, 山本和英 , 山口昌也
    • 学会等名
      言語処理学会第20回年次大会
    • 発表場所
      北海道大学
  • [学会発表] 「アニメ・ドラマを用いた日本語音声指導の可能性」日本の教育機関における実践―金沢大学における音声コミュニケーション指導―

    • 著者名/発表者名
      松田真希子
    • 学会等名
      第四回外国語発音習得研究会
    • 発表場所
      名古屋大学
  • [学会発表] 機械学習を用いたニ格深層格の自動付与の検討

    • 著者名/発表者名
      竹野, 峻輔 松田, 真希子 梶原.智之 山本, 和英
    • 学会等名
      言語処理学会第20回年次大会
    • 発表場所
      北海道大学
  • [学会発表] JFL中国人日本語学習者の発音学習ストラテジーと発音習得の関係について

    • 著者名/発表者名
      呉麗楠, 波多野博顕 , 金村久美, 松田真希子
    • 学会等名
      日本音声学会第27回大会
    • 発表場所
      金沢大学
  • [学会発表] 超級日本語話者の発話の特徴ー聞き手配慮要素に注目してー

    • 著者名/発表者名
      宮永愛子, 松田真希子
    • 学会等名
      2013年度日本語教育学会秋季大会
    • 発表場所
      関西外国語大学
  • [学会発表] 初級文法項目に対する日本語教師のビリーフ

    • 著者名/発表者名
      渡部倫子
    • 学会等名
      「学習者コーパスから見た日本語習得の難易度に基づく語彙・文法シラバスの構築」研究発表会
    • 発表場所
      チュラロンコーン大学
  • [学会発表] 学習者の日本語の語アクセントと発音の特徴―スワヒリ語・イタリア語話者によるデータを中心に―

    • 著者名/発表者名
      吉田夏也・林良子・磯村一弘
    • 学会等名
      第四回外国語発音習得研究会
    • 発表場所
      名古屋大学

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi