研究課題/領域番号 |
25580126
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
滝沢 直宏 立命館大学, 言語教育情報研究科, 教授 (60252285)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 平易な語の連鎖 / ly副詞 / パラレル・コーパス / 日本語とのずれ |
研究概要 |
(1)【自作の例文データベースの見直しと拡張】本研究で扱う「書けそうで書けないネイティブの英語」の収集は、研究代表者が自らの読書を通じて行っていることである。1995年から構築を始めたデータベースは、20年近くを経て、現時点で38,000例に達している。表現は、「出典、例文、説明」をセットとしてコンピュータに保存されている。(「説明」には、なぜその例文が重要なのかを簡潔に記している。)平成25年度は初年度であるので、入力済みの例を見直し、必要に応じてデータベースの修正や情報付加を行った。更に、同種の英文の収集とデータベース化自体も継続して行った。 (2)【「書けそうで書けないネイティブの英語」という概念の整理】「書けそうで書けないネイティブの英語」を暫定的に定義すると、「(i)中学生でも知っている平易な語、あるいはそれに接辞が付加された語で構成された表現(パターン)で、且つ(ii)give up「諦める」などと異なり熟語化しておらず、全体の意味が部分の意味の総和から得られる表現で、且つ(iii)辞書に頼ることなく平易に意味が理解できるにもかかわらず、大学生英語学習者が自分ではなかなか使うことができない表現」となる。このような「書けそうで書けないネイティブの英語」の概念を更に精緻にし、厳密に定義し直す試みを行った。 (3)【「書けそうで書けないネイティブの英語」の類別】(2)でその定義を厳密化した「書けそうで書けないネイティブの英語」を幾つかの種類に分類した。例えば、-ly副詞が関わる表現、意外な前置詞と共起している表現などである。英語学習者に提示することを念頭に置き、適度な細かさで表現を類別するように心がけた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成25年度は、他大学から立命館大学に異動したため、研究の環境整備、特に、コーパス利用の環境整備の構築に時間を要した。そのため、計画よりも遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
前年度までに行ってきたことを継続して行いつつ、今年度初頭には整備がほぼ完了するコーパスサーバーを利用し、当初の目的に向けて研究を進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
現勤務校の初年度であり、科研費研究に専念する時間が思いの他、取れなかった。 コーパス利用環境、プログラム開発、データ整理、研究打ち合わせなどで使用の予定。
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