本研究では、ソフトシステム方法論を援用しながら、意思伝達の観点から、意味を重視した英語指導法の開発を行い、その教育効果を検証した。具体的には、(1)英語(とりわけ英文法)の指導のあり方を再定義した上で、(2)意味重視の英語指導法を開発し、(3)その指導法の教育効果について、PCを用いた文法性判断テストによって定量的に検証した。実験結果からは、意味重視の指導に基づく明示的知識が、英文処理における正確性と反応速度を促進し、実践的コミュニケーションにおいて必要とされる流暢さの育成に一定の貢献をするということが示唆された。
|