研究実績の概要 |
1.日本人フィリピン語学習者のための携帯端末用「フィリピン語ー日本語(比日)辞典」アプリ開発のためにこれまでに構築した,フィリピン語としてはかなり大きな規模のコーパスに基づき辞書のデータベースの入力作業を,将来における正式版の開発も視野に入れながら,かなりの時間をかけて入念に行った。
2.上記1. の作業と並行して辞書データベースのうち頻度の高い約300語の語根と1,800語の派生語を選定し,理系の大学院生の協力の下,アンドロイド系アプリの作成支援ツールを用いて,当初の計画どおり「フィリピン語ー日本語(比日)辞典」β版アプリ<試作版>を開発した。具体的な開発プロセスの概要は次のとおりである。①辞書のコンテンツ(語根<300語>,派生語<1,800語>,品詞,意味,フィリピン語用例,用例日本語訳より構成)をデータベース(= テキストファイル)として使えるように整備。②上記①のデータベースをアプリに読み込ませLIST(保存データベース一覧)に保存する機能作成。③ユーザーがLISTから1つのデータベースを選択するとそれがアルファベット順に並ぶ機能作成(スクロールすると目当ての検索語を探し,それを押せば意味,用例,および用例日本語訳が見られる)。④別途「検索語入力欄」を設け,そこに検索語を入力し,GO(ENTER)かRETURNを押せば意味にたどり着ける機能作成。⑤なお,検索語が派生語の場合,語根が何かであるかを知るために接辞を自動的に削除してくれる便利な機能を追加(語根が見つかるとユーザーはその下位にある目当ての検索語(派生語)とその意味を目で探せる)。
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