研究課題
挑戦的萌芽研究
近代日本の工業化を支えた労働者への食料供給はどのようにして実現されたのかという観点から,戦前の日本の植民地を含めた海外との食料貿易を検討した。台湾,朝鮮半島,中国大陸,東南アジアなどとの間で,相当量の食料貿易が展開され,穀物をはじめとした食料を海外に依存するとともに,海外からの食料資源の調達に大きな関心が払われていたことが明らかになった。それは,多くの食料を海外に依存する今日の状況を考える上でも示唆に富む。
人文地理学