研究課題/領域番号 |
25590002
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
床谷 文雄 大阪大学, 国際公共政策研究科, 教授 (00155524)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 社会科学 / 法学 / 基礎法学 / 比較法 / 家庭裁判所 |
研究概要 |
連携研究者との研究打ち合わせを数回行い、メンバーの間での研究の方向性を共有することをまず行った。研究計画書では初年度に大陸法系(ドイツ、オーストリア)の調査、2年目に英米法系(イギリス、ニュージーランド)の調査を予定していたが、メンバー間の打合せで、これを入れ替えて実施することにした。26年の2月または3月にニュージーランド調査を実施することにして、現地との調整を行う予定であったが、研究協力を予定していた現地の大学教員等との都合とあわず、また、調査訪問を予定していた連携研究者・清末、梅澤の本人または家族の事情によって、実施が困難となり、考慮の末、訪問調査は26年度に延期することにした。 文献等による研究は順調に進み、11月に開催された日本家族〈社会と法〉学会大会で、連携研究者・梅澤がニュージーランドの家族法・家庭裁判所における養育費の取扱いに関する状況について、研究成果を発表した。 また、6月1日に開催された比較法学会で研究協力者・福嶋は、カナダのドメスティック・バイオレンスに関する研究報告を行い、研究代表者・床谷は、6月2日の同学会シンポジウムで、ドイツの親権法に関する研究成果を発表した。 また、このシンポジウムを補うため、各国親権法についての雑誌(戸籍時報)連載企画で、研究代表者・床谷はドイツについて、連携研究者・梅澤はニュージーランドについて、同・清末はシンガポールについて、親権法に関する動きなどを家庭裁判所の実務を交えて執筆した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画していた海外調査は実施することができなかったが、関係する文献等による調査は適切に遂行された。 海外調査は延期されたが、現地の関係者との連絡を取り、26年度の訪問調査実施に向けた準備作業を行った。研究代表者および研究協力者は、国内での関連学会における研究発表を行い、その成果を踏まえて、さらに研究を進めている。
|
今後の研究の推進方策 |
2つの研究グループは適宜、研究打ち合わせ会を行うとともに、年度内に2回の全体会議を実施する。昨年度実施できなかった海外調査を行う。また、6月の比較家族史学会、11月に開催される日本家族〈社会と法〉学会大会ほか、関係学会での研究報告を行う。8月にレシフェ(ブラジル)で開催される国際家族法学会世界大会に参加し、世界の研究者との交流、情報交換を進める。
|
次年度の研究費の使用計画 |
三月に予定していた海外出張が同行者の事情などにより来年度の予定に変更になった為。 グループ、全体での会合のための旅費、海外調査の費用、調整できれば、海外研究協力者の招へいのための費用を見込んでいる。
|