太平洋戦争末期の1945年6月末、沖縄県・那覇沖にある慶良間諸島の阿嘉島で、米陸軍小隊と、同島に孤立した日本軍守備隊が、2日間にわたって降伏交渉を行った。交渉の過程で日米兵士は、島の浜辺で共に昼食をとり、戦後の世界の平和を共に祈り合うという極めて珍しい交流を行った。 本研究では米国在住の元米軍兵士の子息らに会い、インタビューを行ったほか、米公文書館で関連史料を手に入れた。これらをもとに17分のドキュメンタリー映像を制作。作品は国内映像祭で優秀賞を受賞した。また同交渉の日系人通訳の出身地であるハワイ州カウアイ島を訪れ、コミュニティーカレッジで上映。本交渉の意義について学生や市民らと議論した。
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