2002年にマルコフスイッチングを行うalmost ideal demand system (MS-AIDS)モデルを最尤法によって推定するAllais and Nicheleによる2007年の論文を応用した論文をApplied Economics Letters, 19に発表した。この応用を通じてこの手法の持つ多くの限界に直面し、MS-AIDSモデルをベイズ理論を用いて推定する手法を考案し、その理論的正確性をシミュレーションと応用可能性を現実データを用いて示し2014年にEmpirical Economicsに発表した。この手法は旧来の方法の限界を多くの面で克服している。
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