研究課題/領域番号 |
25590076
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研究機関 | 国際大学 |
研究代表者 |
廣瀬 紳一 国際大学, 国際経営学研究科, 教授 (00414079)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 人材アセスメント / 高度サービス人材 |
研究実績の概要 |
前年度までに収集した人材アセスメント結果とその後の追跡調査から成る経時的データをもとに、より詳細な分析を行った。具体的な研究成果としては、アセスメント時点で評価された一群のコンピテンシー(次元)によって人材の将来性を予測する場合、職種によって予測に有効な評価次元が異なっていることを見いだした。分析にあたっては、職種を大きく「営業・マーケティング系」「技術・研究系」「経営管理系」の3群に分類し、それぞれの群において最も有効な将来性評価次元を抽出した。分析に用いた手法は、ステップワイズ重回帰分析と探索的因子分析である。この分析結果は、2015年11月に米国カリフォルニア州サンディエゴで開催されたInternational Congress of Assessment Center Methods (ICACM、第39回年次大会)にて、科研費プロジェクトによる研究成果として発表した。論文の形での発表は、今後予定している研究から得られる結果と合わせて取りまとめることを予定している(現段階では未発表)。 また、今年度には、さらに海外派遣人材に特化したさらに詳しいデータを収集するための共同研究体制の強化に向けて、サービス業企業との共同研究の合意(2016年5月に正式に機密保持契約締結)、およびアセスメント専門会社との包括的協力関係に関する合意(2016年4月に正式に機密保持契約締結)を実現した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
調査対象を海外赴任者に絞り込んだ共同研究パートナーとの関係構築に時間を要したため、研究が全体的に遅延している。このため、1年度のプロジェクト期間延長を申請し、2016年度も本研究を継続する。 なお、当初研究計画では新しいアセスメント方式のプロトタイピングを目指していたが、研究の現状を踏まえ、最終目標を「日本的サービスの海外展開にあたって現地赴任させる人材の適性・要件の抽出」と再定義する。
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今後の研究の推進方策 |
新たに合意された共同研究の枠組みに基づき、本年度に海外赴任者・海外赴任経験者を対象とした経時的データの収集を行い、分析する。この分析結果をこれまでの成果と合わせて取りまとめ、本プロジェクトの最終成果物とする。
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次年度使用額が生じた理由 |
共同研究体制確立に時間を要したため、研究期間を1年度延長し、延長期間分の活動資金の温存を図った。
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次年度使用額の使用計画 |
1.共同研究先との打ち合わせ・合同作業・報告活動のための旅費等。 2.国際学会における研究成果発表のための旅費等。
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