まず,公企業である上水道事業の経営に於いて原価管理が重要となることを,受益者負担により料金を支払っている住民の観点から明らかにした.そして,その管理のツールとして原価管理支援システムのプロトタイプを初めて構築した. 本システムは,机上の空論ではなく,実際の自冶体を事例としながら実際に行政で使用することを念頭に開発を行った.さらに,より安い水道料金を求める住民感情に応えるため,但単純に原価を計算するだけではなくその結果から,原価を高くしている原因を分析可能としている.そして,その改善方法まで診断できるように工夫されている,この一連の流れを日頃原価管理を行っていない職員でも行えるように工夫している.
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