研究概要 |
初年度の研究計画通り、まず、BSCに批判的論文、Nørreklit, H.H. (2003) “The Balanced Scorecard: What is the Score? A Rhetorical Analysis of the Balanced Scorecard.” Accounting, Organizations and Society. 28, pp.591-619に見られるような批判な論文等と事例を収集したが、BSCに対して正面から批判する論文や書籍はすくなく、部分的な批判が主流であった。②その批判に共同研究者で議論し、課題を絞り込みをおこなったが、まだ議論が十分でなく、現在も行っている。本円の5月中には結果をさせると考えている。③世界各国での医療BSCの利用を事例や論文を、2009年のPink, G.H., Zelman, W.N.および髙橋の論文の枠組みを使用して収集した。2009年以降150本を超える論文を収集した。特に、ドイツの文献を中心に収集した。また、共同研究者である髙橋昌里によって、我が国で初めての小児科、さらには小児腎臓部門のBSCの作成と運用から課題を見出している。文献収集したものを現在、2009年のPink, G.H., Zelman, W.N.および髙橋の論文の枠組みを使用して収集し分類する。④最初に使用した枠組みを、今回の調査と①②の成果を踏まえてフレームを再検討しつつある。そこで明らかになってきたことは、BSCの利用の広がりは、医療領域の方が、企業などでの利用よりも幅広く行われてきていることであった。
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