研究課題/領域番号 |
25590101
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
冨田 健司 同志社大学, 商学部, 教授 (40329149)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | マーケティング / 知識 / 知識創造 / 商品 |
研究概要 |
2013年度は、研究を始めるにあたって問題意識と知識マーケティングの必要性を論文「知識マーケティングの必要性」(同志社商学第65巻5号、pp.263-274、2014年)にまとめた。そして、本研究は製薬産業で知識を捉えていくため、製薬産業の新薬開発行動について論文「経営学視点における新薬開発の概要」(同志社商学第65巻6号、pp.178-194、2014年)にまとめた。 さらに、企業に対するインタビュー調査も行った。知識創造のアイデア創出に関して論文「知識創造における顧客との関係」を作成し、学会誌に投稿した。査読後の修正を行っている段階である。もう1つ、知識の融合(移転)に関して論文「グローバルR&Dにおける海外研究所との知識の融合」にまとめた。こちらは現在、学会誌に投稿している段階である。なお、後者の論文の内容で学会報告も行っている。そのタイトルは「R&Dイノベーションにおける知識の融合」(日本商業学会第63回全国大会、立命館大学、2013年5月25日)である。 以上のように、2013年度は研究初年度にあたるため、まず問題意識を今一度、整理して知識マーケティングの必要性について指摘した。さらに、具体的な調査を行った。知識創造におけるスタート部分にあたるアイデア創出とそして創造された知識をより高次元なものにするための知識融合のプロセスという2つの段階について、企業に対してインタビュー調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
2013年度においては順調に企業インタビューが行えたことが大きい。またその前段階として問題意識を明確にして、仮説モデルの設定も行った。インタビュー調査から得られた内容が仮説と矛盾することなく、かつさらなる調査・議論に発展する可能性を秘めたものが得られたことが、順調に計画が進展している大きな要因となっている。
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今後の研究の推進方策 |
仮説モデルの前半部分は2013年度に行うことができたため、2014年度は後半部分についておこなっていきたい。後半は本研究の核となる重要な部分であるが、前半部分で良い結果が得られているので、これを2014年度につなげていきたい。なお、後半部分では企業に対するインタビュー調査と質問票調査とを行う予定である。
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