一般に用いられる定額法などの減価償却方法がなぜ許容されるかを説明するために、協力ゲーム理論を用いたモデルを構築し、まずはステイクホルダーが許容する償却方法が満たす条件を解概念「コア」により分析した。またコアに含まれる償却方法から、最も良く用いられる定額法に絞るための条件を、解が一意的に定まるシャープレイ値を用いて、シミュレーションにより探索的に検討した。その結果、シャープレイ値は理論的には定額法を説明しえないが、償却年数が長くなると説明されない部分が無視できるほどに小さくなり、会計手続きを説明する解概念としてシャープレイ値をそのまま用いることができるという予想を得た。(証明は現在進行中)
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