• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

性別役割規範システムの国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 25590113
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関島根大学

研究代表者

吹野 卓  島根大学, 法文学部, 教授 (70228873)

研究分担者 片岡 佳美  島根大学, 法文学部, 准教授 (80335546)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード性別役割規範 / 国際比較 / 国際研究者交流(トルコ・アメリカ)
研究概要

研究計画に従い、25年度には主に以下の研究活動を実施した。
(1)性別役割規範をひとつのシステムとして把握するために、規範の担い手と規範の対象者の性別の組合せ状況による差異や、規範の担い手の分節状態を捉えることを可能とする調査・分析手法の検討を行った。結果として調査表に含めるべき質問項目を策出的に抽出する方法論的根拠および、分節状況を把握するために潜在クラス分析手法が有効であること等が明らかとなった。またこの検討の過程において学生を対象としたプレ調査を実施し、その成果を論文として公表した。
(2)原子力発電の推進/反対という社会的イシューに関して、従来から性別によって意見分布が異なることは知られていたが、その相違を性別役割規範から説明する試みを行い、成果を論文として公表した。この件については、更なる検討を行うための調査も実施した。
(3)日本側研究者2名がトルコHacettepe Universityを訪問し、トルコ側研究協力者と本年度と次年度の調査内容等について打合せを行った。また現地においてトルコ人学生と面談を行うと同時に関係資料の収集を実施した。これにより、調査方法等についての確認ができだけでなく、情報量の乏しいトルコの男女関係等についての貴重な基礎知識を得ることができた。
(4)日本側研究者1名がアメリカUniversity of Floridaを訪問し、アメリカ研究協力者と次年度の調査内容についての打合せを実施した。またここでの検討を受けて、次年度調査に向けての摺り合わせ、および次年度の打合せのための準備作業を開始した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究は、日本・トルコ・アメリカの大学生を対象とした質問紙調査を行い、性別役割規範の国際比較を行おうとするものであり、H25年度の計画はその主としてそのための手法の開発にあった。この年度計画に沿ってプレ調査を実施してその成果を論文として発表済みである。また次年度へ向けてのトルコ側、アメリカ側の研究協力者との情報交換・意見交換も計画どおりに進展した。

今後の研究の推進方策

H26年度は、日本・トルコ・アメリカの研究者が一堂に会しての検討会議を開催した上で、それぞれの国で本調査を実施する予定となっている。上記の検討会議については8月実施に向けて準備を進めているところである。最終年度における性別役割規範システムの比較分析に関してもその手法の検討が進展しており、当初計画に沿って研究を推進していくことが可能である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 性別役割規範の担い手の分節状況についての考察-国際比較を目指して-2014

    • 著者名/発表者名
      吹野卓・片岡佳美
    • 雑誌名

      島根大学法文学部紀要 社会文化論集

      巻: 10 ページ: 1-8

  • [雑誌論文] 原発に対する意識と性別役割規範2014

    • 著者名/発表者名
      吹野卓・片岡佳美
    • 雑誌名

      島根大学法文学部紀要 経済科学論集

      巻: 40 ページ: 45-56

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi