ハンセン病患者・精神障害者・水俣病被害者の置かれた状況と彼らに対する支援が如何に実施されてきたのかを調査した。隔離はハンセン病患者に対してなされ現在では否定されている。支援は支援対象者を限定し行われる。その支援対象者を限定し一所に集めることは部分的ではあれ隔離ではないのか。他方、水俣病被害者の多くの人たちは水俣病患者として国から認定されずにいる。それらの人たちは公的な支援を受けることが少なかったが支援者は存在した。そして支援者は地域で住む被害者の人と同じ地域で住み、その場で支援を行った。個人の生活に合わせた支援を行うことを支援の基本とするなら、それを可能とする裏付けを付けることが重要だろう。
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