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2013 年度 実績報告書

幼老統合施設における世代間交流型ケアプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 25590155
研究機関地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)

研究代表者

藤原 佳典  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (50332367)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2014-03-31
キーワード幼老統合ケア / 世代間交流 / 認知症高齢者
研究概要

本研究では、幼老統合ケア施設「文京ひかりの里」において、世代間交流プログラムを実施し、その評価について高齢者、園児、施設職員を対象に質・量的調査を行い、「幼老統合ケア型世代間交流プログラム」を検討することを目的とした(2013年6月~2014年3月)。
(1)高齢者調査に関しては、施設高齢者20名を対象に、3回(6月、11月、3月)にわたる観察調査を行った。認知症の行動・心理的症状(DBDスケール)の変化を検証したところ、園児との交流評価が低い高齢者の症状が悪化した一方で、園児との交流評価が高い高齢者の症状には変化は認められなかった。
(2) 施設職員調査については、職員18名を対象に3回(6月、11月、3月)にわたる質問紙調査を行った。その結果、新人職員(職業歴1年未満)では、認知症の人に対する「肯定的な態度」が次第に高くなっていることが示された。
(3) 園児調査では、保育士による「交流日誌」(2013年5月~2014年3月)をもとに内容分析を行った。その結果、保育士の媒介により施設高齢者と園児との関係性が形成され発展していく様子が認められた。さらに、本結果をもとに保育士をコーディネーターとした交流プログラムのあり方が提案された。
以上の知見をまとめると、幼老統合ケア型における世代間交流プログラムの重要性が示唆された一方で、入所者の認知症症状および園児の年齢に応じた多様なプログラムの必要性が課題として抽出された。これらの課題について、引き続き研究と実践を繰り返しながら検討することが求められる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 高齢者のシームレスな社会参加と世代間交流―ライフコースに応じた重層的な支援とは―2014

    • 著者名/発表者名
      藤原佳典
    • 雑誌名

      日本世代間交流学会誌

      巻: 4 ページ: 17-20

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 高齢者の社会的孤立と世代間交流事業2014

    • 著者名/発表者名
      藤原佳典
    • 雑誌名

      都市問題

      巻: 105 ページ: 76-86

  • [学会発表] 高齢者の語りを聴くこと

    • 著者名/発表者名
      村山陽
    • 学会等名
      島嶼コミュニティ学会
    • 発表場所
      東洋大学
    • 招待講演
  • [図書] 地域を元気にする世代間交流2013

    • 著者名/発表者名
      藤原佳典 ほか
    • 総ページ数
      109
    • 出版者
      遊行社

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公開日: 2015-05-28  

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