研究課題/領域番号 |
25590187
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
田中 共子 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (40227153)
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研究分担者 |
兵藤 好美 岡山大学, 保健学研究科, 准教授 (90151555)
高浜 愛 一橋大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 講師 (90444645)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 文化受容 / 留学生 / 食行動 / 異文化間食育 / 異文化適応 / 健康教育 / 留学生教育 / 異文化滞在者 |
研究概要 |
1.初期的理論検討 (1)既存理論の検討 健康教育の基本的なモデルについて、異文化滞在者が適合しない部分や配慮が必要な部分を抽出し、改訂に求められる要素を整理した。(2)資料の分析 日本人学生・留学生の食行動と食環境に関する資料を整理した。 2.探索的調査研究 (1)探索的面接調査 在日留学生を対象に、食生活の実際について非構造化面接を行い、食の問題点を抽出しながら、焦点型調査のトピックスを決定した。(2)縦断的事例研究 在日留学生の渡日後の食行動について、ミクロ項目とマクロ項目のレベルで微視的な自記式および聞き取りによる調査を実施した。食の内容と形態、社交機能や食行動に伴う情動といった心理的な記録を分析して、異文化滞在者の食行動の動態を整理した。 3.問題の設定 精緻化すべきリサーチクエスチョンを設定し、解明すべき点と異文化間食育の課題を整理した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
調査の実施によって、新たなデータが得られており、実証的解明が進んでいる。資料の収集によって、理論的検討や研究史的な情報収集が進み、研究の位置づけの明確化と方向に対する手がかりの蓄積が進んだ。
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今後の研究の推進方策 |
さらに調査の範囲と例数を拡大していき、対象者のバリエーションを増やして実証的解明を進める。さらに学際的な情報収集を行い、健康心理学の範疇を超えて、隣接領域の知見を取り入れながら総合的理論化に向けて進んでいく。
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